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 長谷部くんと助手が廊下を歩いていると、
「おーい、助けてくれ」
 刀の声がしました。障子がぴったり閉められた部屋からです。

「ここから出して!」
「閉じ込められているんです」
 たくさんの聞き慣れた声がして、二人は驚きました。

 声はちょうど6振り分。聞くところによると、三日月宗近、秋田藤四郎、堀川国広、御手杵、水心子正秀、治金丸が閉じ込められているようなのです。

 長谷部くんと助手は慌てて障子を開けようとしましたが、びくともしません。

 

「二人がかりでもダメか……全員まとめて体当たりしたらどうだ?」

「それが全然。ちゃんと順番に並べたら出られるらしいんだ」

「順番、だと?」

「僕らを閉じ込めた刀が言ってたんですよ。名前を聞くなり『君たちは7つ綺麗にそろってる』と」

「7つ綺麗にそろう……?」
6振りしかいないのに?」
二人はうーんと考え込みました。

「他にヒントは?」

三日月さんを先頭にしろ、とだけ」

「三日月だと?」
二人は顔を見合わせました。何かひらめいたようです。

「そこにいるのは、三日月宗近、秋田藤四郎、堀川国広、御手杵、水心子正秀、治金丸、だったな?」
「その謎、僕たちが解いてあげるよ!」

(問3)6振りを正しい順に並べたとき、最後の刀は?

助手「魔剣ナゾトキが注目したのは名前。あっ、もしかして、みんなの名前には……!」

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