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【最初の場所へ戻る】
いつの間にか暗くなった。
出口が探せない以上、ここで待つしかないんだ。
でも眠ったらいけない。いつ何がくるか分からないから。
少し待つと、洞窟の中はもうすっかり暗くなってしまった。
だが、おかげで、だんだん周りが見えるようになった。
空間の中にいくつもの光の球が浮いている。その光が一つに集まっていた。
なんだこれは? まるで霊体のような、なにかがいるようだ。
最初感じたのは気のせいじゃなかった。やっぱり誰かがいる。
「おい!お前は誰だ!出てこい!」
まさか気づいてくれると思わなかった!嬉しいけど、僕の声が届かないから……
それに長谷部くんにめっちゃ敵意を向けられているみたいだ。どうしよう
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