正解!
(答え)青いピンをつけている乱藤四郎
1振りを本物と仮定し、推量して解くと、本物は赤と黄の乱、嘘つきが青の乱となる。
※詳しい解説が見たい方は、いったん問題に戻って誤りの選択肢を選び、「~迷宮入り~」ページをご覧ください。
「お前が偽物だ!」
長谷部くんが指さすと、青いピンをつけた乱藤四郎の周りに、まるで煙玉を破裂させたような白煙がたちこめました。
「どうやら、拙い言葉遊びに巻き込まれたようですね」
煙の中から出てきたのは、五月雨江でした。
「なるほど、『さ』と『ごう』を盗まれていたんだな」
「『さ・みだれ・ごう』ってことかな」
五月雨は肩をすくめました。
「あのお方を見習ってほしいものです……」
「ははは……全て解けてしまったか」
「誰だ!?」
二人が辺りを見回すと、廊下につながる障子に不気味な黒い影が映っていました。
「ぼくは魔剣ナゾトキさ」
黒い影は言いました。見たことのないシルエットで、どの刀剣男士とも違うようです。
「お前がナゾトキか! どうしてこんなことをしたんだ!」
長谷部くんが大声で問い詰めると、ナゾトキは静かに人差し指を立てて、ゆっくりと口元にあてました。
「しーっ」
長谷部くんは眉根を寄せましたが、言われた通りに口を閉じました。
「ほら、聴こえてくるだろう」
二人が耳を澄ませると、遠くの方からたくさんの刀たちの声が聞こえてきました。
「よかった。もう会えないかと思った、あんなつまらない喧嘩で終わるだなんて……」
「ごめん。俺の方こそ、もっと早く謝っておけばと後悔していたんだ……」
「すみません。あの時は、ひどいことを言ってしまいました」
「ううん、あれは本当のことだったんだ。それを僕が認められなかっただけだよ」
「和睦の道が開けたようです……」
「みなさん、もう争ってはいけませんよ」
刀たちの会話を聞き、助手ははっとしました。
「この本丸、もしかして大喧嘩していた?」
それを聞いた長谷部くんは、ナゾトキが丁寧に刀たちへヒントを残していたことを思い出しました。
あれほどの力を持った付喪神なら、もっと乱暴なこともできたはずです。それなのに、わざわざ審神者や刀たちにヒントを与え、協力して解けるような謎にしていました。
「ナゾトキ、お前はまさか――」
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